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| 人が、人を、人にする。地域や年齢の枠を超えて・・・ |
内容に関しては 財団法人少林寺拳法連盟 の正式な見解ではありません。 【サイト・オーナーへメール 】
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■ 緊迫感 (国際大会 春一編) |
| 国際大会前日|いよいよ大会当日|いよいよ本番|国際大会が終わって |
地上最狂最強のプロジェクト・マネージャー(PM)春一さんの涙と戦いと笑いの記録
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| ■ 国際大会前日 |

JAPANのゼッケンを背負って待つ |

戦いの前、何を想うか・・・ |

今、全てが始まる |

突進っ! |

投げるっ! |

残心っ! |

蕎麦っ! |

ソフトクリームっ! |
2005年10月8日、福井に向けて新幹線に乗った。福井は一度出張で行ったことがあり、食事がおいしかったのをよく覚えている。今回の国際大会出場も半ばご馳走に釣られてだった。
事前にインターネットで調べた時刻表どおりに、米原で乗り換え、福井に到着。そこから歩いてホテルへ向かった。明竜さんに連絡すると、もう着いており、一風呂浴びたらしい。あの方向音痴の明竜さんが迷わなかったらしい。これは幸先がいい。
チェックインを済まして食事に行った。大会前日だが、途中で明太子さんも合流して4人で、楽しく食べて飲んだ。大会直前の緊張感は私には全く無かった。もっと緊張していた方がよかったのかもしれないが、緊張してもしなくてもやるべきことはもうやったという感覚があった。
翌日の予定を話した。11時集合で予選は午後だ。私達の順番は後ろの方だから、2時30分から3時頃だろう。3時間前のお昼頃から心のエンジンに点火するとしたら、逆算すると9時か10時頃、起床し、11時会場入りで十分だな、と頭の中で考えていた。
真竜さんが朝食7時30分、8時にはホテルを出発だという。ということは6時30分から7時頃に起きないといけない。そんなに早く起きたら、大会本番までに待ちくたびれて疲れてしまう、と思ったが、そんな気合の入っていない呑気なことを言わせないようなオーラを真竜さんが発している。部員100名以上を率いてきた真竜さんだから何か独自の調整方法でもあるのだろう。私は「もっと遅くしよう。」という言葉を呑み込んだ。
| ■ いよいよ大会当日 |
大会当日、早起きして朝風呂を浴び、朝食をとり、明竜さんの車で福井ドームに向かう。気のせいか、真竜さんが緊張しているように見える。真竜さん以上に緊張していたのが明竜さんだ。いつも以上に冗談が空回りしている。
明太子さんがPCのカーナビを持って来ていたのでさすがの明竜さんも道に迷わず福井ドームに到着できた。これだったら、あと2時間は寝ていられた。私は「大会は午後だからエンジンをかけないようにしよう。」と意識していた。
会場について、エントリーを済ませた。やることがなくなってしまった。驚いたことに普通の大会では立ち入り禁止になるコートで、多くの人が練習していた。随分、のんびりした運営だ。後で追い出されるかもしれないので私達もさっさと練習してみた。
そうこうしているうちに大会が始まった。そのうちに私達の出場する種目の集合時刻になった。観客席の後ろで、フロアーに降りてから、随分待った。男女組演武は、いかにも恋人同士という組も見受けられる。よく言えばリラックスしている、悪く言えば喫茶店でおしゃべりしているカップルという感じの組もある。観察していると面白い。
真竜さんの気が充実してきているのが、そばにいてもわかる。私はあと1時間は待たされるな、と思い、まだ燃料を注入しないようにしていた。今、燃料を注入したら、本番までに燃料切れになってしまう。ちょっと真竜さんの燃料注入が早すぎる気がしたが、調整方法は人それぞれだから、何も言わなかった。
コートに入ってからも私達の番まで随分あった。段々、真竜さんがイライラしてきたようだ。人間はイライラを過ぎると待ちくたびれて気力が萎えてゆく。やはり早起きし過ぎだったか...。だが今更どうなるものでもない。
一組目の演武が始まった。思った以上に高得点でスタートした。こうして一組一組進んで行く。うまい所はさすがにうまく、高得点が出る。その一方で、あっちの組よりうまいと思えるのに低い点のところもある。前にかなりうまい組があったので見劣りして見えてしまったのだろう。順番運や審判の主観が入るのは、採点競技の宿命だ。
私の職場は私が少林寺拳法をしていることに理解を示してくれている。社交辞令だろうが、中には福井まで行くという人までいた。だが、私は「ぜひ来てね。」という言葉を呑み込んだ。なぜなら少林寺拳法は初心者が観戦した時にわかりにくいのだ。
パンフレットは、経験者向けに書かれており、初心者向けにルールや技の解説がない。採点基準も曖昧で初心者に説明するのが難しい。体操競技のように新技が出る可能性もない。それどころか科目表にない技をやれば減点対象らしい。
大会では、初心者向けに演武大会のルール説明と採点基準と代表的な技の解説をつけてほしい。紙になっている物をもとに説明を加えるのと、話し言葉だけで説明するのでは理解度が大きく違う。体操やフィギュアスケートなど他の採点競技は、なるべく主観が入らないようにさまざまな工夫をしている。少林寺拳法も他競技の方法をうまく採り入れて初心者にもわかりやすいルールにしていってほしい。
見ていると、80点が予選突破のボーダーラインになりそうだ。座って他の組を見ていると足がしびれてきた。順番が近づいて来たので少し早めに立ち上がって体を動かしてしびれをとっておく。
さあ、いよいよ次が私達の番だ、という時に私達の前の組で何か問題があったようだ。審判団が集まって何か協議を始めた。真竜さんがイライラしているように見える。気力が充実して適度な緊張感だと最高のパフォーマンスが出せる。緊張し過ぎてイライラ状態まで行くとパフォーマンスが下降し始める。
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| ■ いよいよ本番 |
審判団の協議がようやく終わり、いよいよ私達の番になった。待ちくたびれた真竜さんの心理状態が心配だったが、杞憂だった。明竜さんと毎日のように乱捕をしている真竜さんは、心が集中して体がリラックスした乱捕モードに、瞬間的になれる。乱捕モードに入ったかどうかは目を見るとわかる。コートの外に立った時の目が乱捕モードの目だった。
合掌礼の後の最初の気合がドームに反響して返って来た。なかなかいいスタートだ。燕返しの手刀切りがちょっと軽い。天秤固めはちょっと崩れてしまった。
第二構成は上膊抜きから始まる。マトリックスのようなちょっと極端な手刀切りから連攻撃。
いい感じだ。
第三構成は私の跳二連から始まる。真竜さんの角度が主審と重なる。もうちょっと横を向いてほしい、と思ったが、攻者の私にはどうすることもできない。より高く跳ぶだけだ。
第四構成は真竜さんの見せ場の閂投げ。うまくいったと思ったが、後でビデオで見ると、先生に言われたことができていない。やはり付け焼き刃だった。
第五構成は私の見せ場の小手投げからの裏固め。その時はうまくいったと思ったが、後でビデオで見ると、これも先生に言われたことができてなかった。本番では持っている力しか出ない。まだ先生に言われたことは自分のものにはなっていなかった。そして最後は真竜さんの投げから踏み付けだ。
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| ■ 国際大会が終わって |
細かい所はいろいろあるが、持っている力は、出せたと思った。点数は70点台前半。予選突破はならなかった。少ない時間をやりくりして一生懸命練習したとはいえ、あの程度の練習で予選突破できるほど甘くは無かった。そのレベルでは、底が浅くて逆に困るが...。
私達の直前の協議の後、点数が辛くなったように思えた。協議前なら80点台が出てもおかしくない演武が70点台半ばだった。
最優秀組の辞退によって国際大会に駒を進めた所で私達の運は使い尽くしてしまったようだ。でも今回国際大会に出たことで、集中した充実した練習ができた。今までおぼろげだったことが明確になったし、全国からの選りすぐりの人達の演武を目にすることで得たものは大きかった。
次の関東実業団大会に自信を持って進める。この日は風呂にゆっくり入り、おいしいご飯とお酒とラーメンを食べた。
翌日、私達の幸運が残っているかもしれないので、上位陣が食中毒でダウンしている可能性を信じて福井ドームに行ったが、やはり私達は予選突破はならなかった。レベルの高い演武を観戦してイメージを焼き付けて帰った。
10月30日の関東大会に向けて、緊張感を切らずに、練習しよう、と次の目標に向けて私の頭は切り替わった。
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