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*あらはん:仏教用語で仏弟子の尊称、求道者あるいは悟りを開いた人の意味)
内容に関しては 財団法人少林寺拳法連盟 の正式な見解ではありません。 【サイト・オーナーへメールサイト・オーナーへメールする    
■2013年 5月あらはん通信
vol.400-402|
■■ あらはん通信 vol.402  ■■  5/29
<< 開祖語録 >>

『子供のことをわかろうとしないのに、わからせようとするのが間違っている。大人が子供をわかろうとしないことのほうが問題なのだ。』

<< 今週の質問 >>

今年の大会での皆さんの演武を見て、一皮向けたという印象を受けました。

『来年の大会までに伸ばした能力は何?』

<< 部長講話 >>

● 大会お疲れ様でした
選手の皆さん、裏方で動いてくれたスタッフの皆さんお疲れ様でした。また応援してくださった皆さんありがとうございました。無事に大会を終えることができました。
今年の大会は実にいろいろなことがありました。朝のプリンター故障。功労者に渡す感謝状を自宅に忘れてきたり、他にも。。。
それでも無事大会運営できたのは一重に皆様のご支援があったからだと思います。

さて、今年は3年目の100%入賞となりました。ですが、入賞よりも嬉しく感じたことがあります。
選手の皆さんが大変な上達を遂げたことです。それも単に延長線上で上達したというより、レベルが変わったといったほうが正しいような気がします。

四段の部で若手競合と一騎打ちとなった春一&カレラさん。
あと1歳で壮年の部の仲間入りとは思わせない技のキレで堂々の2位。

トク&カリンさんは混合の部第2位。
体格差を感じさせない演武で石井審判長から「彼等は良かったねぇ」のお言葉をいただきました。

真竜さんは柄さんと組んで、拳禅一如の部で1位。
同じ法形を守破離で演じ分け会場の度肝を抜いた。加熱するコピー演武問題に新たな解決策となるか。
【 大会結果 】

 四段の部           優秀賞 2位   春一 四段 & カレラ 三段
 混合の部           優秀賞 2位   トク 二段 & カリン 二段
 修練発表拳禅一如の部  最優秀 1位   真竜 六段 & 柄さん 五段

※ 競技中のいい写真がたくさんとれています。ご期待ください。
● 舵をきる
さて、大会が一段したところで、IBM拳法部は乱捕と法形にウェイトをおいた練習に軸足をシフトしたいと思います。

■■ あらはん通信 vol.401  ■■  5/15
<< 開祖語録 >>

『行というものはね、最低限人間として生きていくために必要なことである。後輩を育てる、先輩も立てる。そして自分の存在を認める。これが行なのである。』

<< 今週の質問 >>

趣味の世界は気の合う仲間とつるんでいれば良い快適な世界です。ですが仕事は別、気の合わない人、苦手な人、嫌いな人とも組まなくてはいけません。

『嫌いな人とチームを組むとき、気をつけることは何?』

<< 部長講話 >>

● 形に正解はあるのか
例えば空手の上段回蹴りは選手によって微妙に形が違います。斜めに蹴り上げる人、真横から振りぬく人・・・。例えば柔道の背負い投げも選手によって形に特徴があります。ガツンと引き込んで投げる人、一瞬押してから投げる人、うずくまるほど低い体勢になって投げる人・・・。

一方、少林寺拳法の世界では正しい形をひとつに特定したがる傾向があります。内受の形といったら重心の位置や肩の回転まで特定されます。上段突と言ったら拳の高さまで特定されます。
でもその前段階の動作によって形は変わって当然です。タイミングに余裕を持って受け手を出せる時と、とっさに手を出さなくてはいけない時では違いがでてきます。腰の回転が使えなかったり、体捌きを併用しなくてはいけなかったり・・・。上段突だって自分より上背のある人とそうでない人には繰り出す拳の高さは違いますし、体勢が崩れている相手に対しては角度を変えることも必要です。「正しい形」にこだわって受けられずに殴られるなら、臨機応変に変化して相手の突きから身を守れるほうが良いと私は思います。

ある先生が言っていました。「正しいか正しくないかの基準は次の2つ。まず技が掛かること、そしてそのとき少林寺拳法の原則に則っていること」。
私は「使えない正しい形」など伝える気はありません。「使える原理原則」を伝えていくことこそ私の使命だと思っています。
● 法形を全て覚えれば天下無敵か?
法形を全て覚えれば乱捕の中でいかなる状況にも対応できると考えている人がいます。本当にそうでしょうか。
ボクシングの試合や空手の試合を注意して見てみてください。そしてKOを狙いにいく本気パンチと、その前のフェイントや捨て技の数を比較してください。圧倒的にフェイントや捨て技の方が多くないでしょうか。KO撃など10発に1発どころか、20発に1発ぐらいしか出していないのではないでしょうか?

で、この最初の19発の捨て技に対する法形は少林寺拳法にはありません。少林寺拳法にはもちろん対応技術はありますが、法形としては存在しないのです。なぜならそれは「虚実」「先」間合い」「心気力」などの概念でカバーされ、見た目には単なる駆け引きのようにしか見えないからです。
相手の駆け引きにはこちらも駆け引きで対応、その後の明確な暴力行為にはフィジカルな力で対応。それが少林寺拳法であり、その後者部分が形として残されているのです。

ですから駆け引きを知らずに法形のみ覚えても話になりません。反対に法形を知らないと駆け引きが意味をなしません。
そういう意味でも少林寺拳法は剛柔一体といえます。

大会演武においては、この形にならない部分を表現できると厚みのある演武となります。

■■ あらはん通信 vol.400  ■■  2/8 ←ついに400号!
<< 開祖語録 >>

『少林寺拳法というのは私に言わせれば、いい人間を集めるための一つのエサである。釈尊の最も原始的な時代の教えであると言われておる、まず己を整え、己をよりどころとする人間になって、お互いが拝み合って一つの理想境をつくろうじゃないかということを現代風にアレンジし、そして道を説きかけた。』

<< 今週の質問 >>

かつて少林寺拳法の本では「単なる武道やスポーツではなく・・・」という表記をよく見かけました。

『では、単なる武道とどこがどう違う?』

<< 部長講話 >>

● 課題を見つけるエクササイズ
私が学生だった頃、勉強と言えば単純暗記やパターン暗記などの暗記物が多かった記憶があります。確かに暗記量が多ければ、連想しての発想につながりやすいのも事実ですが、記憶と発想には根本的に質と量の違いがあるのではとも思ってきました。
社会に出てからは、暗記で答えがでる課題もあるのですが、そもそも問題がどこにあるのかを特定する課題の方がはるかに多かったような気がします。
実は少林寺拳法の世界でもその後者に通じる経験が多く、例えば形を覚えたのに技が掛からない、あるいは相手の攻撃を上手に捌けないという現実を直面したときは、他人から腹落ちする答えが返ってくることはほとんどなく、(先生と自分は何が違うのか)と自問し、問題が正しく特定できた時だけ閃くように答えが浮かびました。
それらの経験から「答えを見つける」のではなく「問題を見つける」能力のエクササイズとして少林寺拳法って有効なのではと思います。
● 全実支部関東
今年の2月から全日本実業団支部が活動を開始しています。関東実業団連盟理事会管理下の特例支部で、略称は「全実支部関東」。
これは新井会長から特命を受け関東実業団連盟で実現したものです。東海・関西実業団連盟とも強力し、都道府県連盟とも調整しながら足掛け3年掛かりで実現に漕ぎ着けました。
私も連盟理事として設立にはご協力させていただきましたが正直大変な道のりでした。何度も新井会長と会合を持ち、昨年は名古屋での関東・東海・関西合同設立会議にも参加、ステークホルダーの調整に奔走しました。実業団OBのための支部なので、少林寺拳法部がある企業の現役社員は対象外となります。私達の場合、退職後、転職後に入部資格が生じます。もちろん道院への転籍もできますが、希望すれば一生実業団連盟の拳士として修行を続けられるということです。

ちなみに今後準備が出来次第、東海・関西地区でも「全実支部東海」「全実支部関西」として活動を開始する予定です。
● 理事会オブザーバー制度
実業団連盟では毎年の事業計画で学生連盟との連携強化をうたってきました。今年の5月から具体的な活動として実業団連盟理事会(大会実行委員会、部長会含む)へ学生オブザーバーを迎えることになりました。これは学生の皆さんの社会勉強の一環として、また実業団支部設立の下地作りの意味もあります。
また、昨年から実業団連盟事務局として部長以外の方の理事会参加も始まりました。第一号は経済産業省支部の拳士で書記としてご活躍いただいています。皆さんも積極的に連盟行事に参加してさらに活躍の場を広げていただれければと思います。
● 大会前最後の練習参加
昨年より私の練習参加率が落ちていて部員の皆さんにはご迷惑をおかけしてます。
実は大会前に練習に参加できるのは今日が最後となりそうです。仕上げの時期にお付き合いできないのは大変申し訳ありませんが、自分の努力を信じ、ドーパミン大量噴出のドキドキ感を楽しみながら大会をEnjoyいただければと思います。