山見さんの「読んで分かれば儲けもん」シリーズ
内容に関しては 財団法人少林寺拳法連盟 の正式な見解ではありません。 【サイト・オーナーへメールサイト・オーナーへメールする    
■ vol.1 姿勢
 

少林寺拳法は護身の技術を「行」として行なっています。又、少林寺拳法は秘伝と極意で出来ていると開祖は言われております。私のような凡人(変人ではありません)には仲々技の解明は出来そうもありませんが、何とか根幹に迫りたいと云う思いで文字にして行きたいと思います。何かヒントになるものでも出てくれば儲けもんといった程度ですかね。

実は何から始めたら良いか決まらずに月日が流れていました。自分自身に「コツ」を伝えるだけの技量がないからだと思っておりますが、何はともあれ自分が伝えたい事から始めようと思います。かつて常識として存在したものでも、時代と共に忘れ去られたものもありますので。

今回は「コツ」と云えるかどうか分かりませんが、先ずは姿勢についてです。

■呼吸

基本中の基本は呼吸です。息は生きるに通じます。人間にとって不可欠の呼吸は、通常無意識に行なっています。ご存知のように精神的な変化で呼吸は乱れ、呼吸の乱れは身体の動きを制限します。「調息」は、常に呼吸を安定した状態に出来るように訓練をする一つの方法です。呼吸を意識的に行なう事によって、自分の精神状態もコントロールしようとする訳です。

「鎮魂行」で座禅を行なっている時に打棒(六尺棒を床に叩き付ける)があって、全員気合と共に目を開けます。あの打棒は何の為にしているかと云うと、ビックリさせる為にやっています。急に大きな音がしても、呼吸が乱れなければビックリする事はありません。

■姿勢

この座禅を行なっている時の身体の状態を考えてみますと、一般に云われる事は脚を半伽腑座に組み、背筋を伸ばして顎を引き、鼻を用いて複式呼吸を行なう。

言葉で云うとそれ程難しくないように思えますが、実際には力んだ姿勢であったり、正しくない調息が行なわれている事が多々あります。上半身がリラックス(脱力)した状態で調息を行なうのが正しい座禅だと思います。

骨盤の「仙骨」を立てるようにすると、自然に背骨が伸びて顎を引いた状態になります。「仙骨」は尾カ骨の上にある八ホがある骨です。この「仙骨」の上に背骨・頭蓋骨がのっていますので、この「仙骨」の立つ角度で姿勢が決まります。座禅の時や立っている時・構えている時にこの「仙骨」を意識して立てると、上半身に力み無く正しい姿勢を保つ事が出来ます。

■調息

その「仙骨」の裏側、つまりお臍と恥骨の間あたりに「丹田」があります。この「丹田」を意識して、下腹に力を込めて「調息」を行なえば吸気も吐気もゆっくり時間を掛けて行なう事が出来ます。

これで少林寺の七分調息を行なえば、一呼吸が40秒から1分前後になると思います。「調息」が上手く行くと、脳波がα波になります。過去に私は自分の脳波を測定して頂いて実証済みです。